PROJECT事業案内
共同研究プロジェクト
国際教育グループでは、旧国際教育センターが研究対象とした「海外・帰国児童生徒教育」、「外国人児童生徒教育」、「国際理解教育」の3領域と、「多文化共生」「市民性教育」「発達・学習」「言語・心理」「外国人児童生徒教育」の5分野をベースに、2名のスタッフが各自共同研究プロジェクトを企画し運営しています。
(1)異文化理解を促す「対話型」交流実践の理論的・実践的統合(担当:榊原)
プロジェクトの概要
異文化理解や異文化コミュニケーションを促進するためには、そこで生じる葛藤への適切な対処が不可欠です。そのような対処の力を育成し、共生の可能性を文化的他者と共に探索していくことを促す試みとして、榊原を含む国際共同研究チームは、長年、日本、中国、韓国の大学や高校の授業間を結ぶ対話型の授業実践の開発を進めてきました。本プロジェクトでは、これらの研究を通して蓄積された成果を、教育現場での利用も視野に入れて、理論的、実践的に統合することを目指しています。
(2)多文化社会におけるシティズンシップ教育の比較研究(担当:見世)
本プロジェクトは、多文化化が進む日本社会の外国人児童生徒を含むすべての子どもたちに必要な市民性教育の在り方を、他国と比較考察し、検討することを目的としています。
現在、本プロジェクトでは、ジュネーブ大学A、 Akkari氏編著『教育への異文化間アプローチー理論から実践へ(Intercultural Approaches to Education-From Theory to Practice)』の内容の検討を行い、翻訳出版に向けた作業を行っています。
プロジェクトメンバー
渋谷 恵 (明治学院大学)
中山あおい(大阪教育大学)
菊地かおり(筑波大学)
島埜内 恵(白鷗大学)
見世千賀子(東京学芸大学)
在外教育施設における指導実践記録の公開
旧国際教育センター(海外子女教育センター)開設より毎年刊行。
『在外教育施設における指導実践記録集』は、様々な社会の厳しい状況の中で、現地の実情に応じながら、各在外教育施設で先生方が創意工夫のもと行われた実践をまとめたものです。 この貴重な『在外教育施設における指導実践記録集』が、今後、派遣を希望される方々をはじめ、海外子女教育に関心を持たれる方々に大変好評をいただいております。
参考文献の収集と公開
国際教育グループ資料室では、JSL児童生徒教育、海外・帰国子女教育・国際理解教育等に関する資料を所蔵しています。学内・学外の方を問わず、ご利用いただけます。
在外教育施設の教育関連
- 日本人学校学校要覧、赴任の手引き、カリキュラム、活動報告、文集、学校紹介DVD等
- 補習授業校
JSL児童生徒教育
- 外国人児童生徒教育
- 帰国児童生徒教育
- 国際理解教育
- 研究紀要、報告書、教材等
研究文献・資料
- 国際理解教育
- 海外・帰国児童生徒教育
- 外国人児童生徒教育
- 図書、雑誌、紀要及びグループ刊行物等
報告書・書籍等の刊行
開設当初の海外子女教育センターより、報告書等を多数刊行しております。
過去の資料は旧国際教育センターのHPopen_in_newをご覧ください。
無料で配布しております。
詳しくは資料室担当までお問い合わせください。
resource@u-gakugei.ac.jp
イベント
当グループでは、今後、セミナーやフォーラム等のイベントを実施していきます。開催にあたっては、その都度、ホームページにてお知らせいたします。※海外子女教育セミナー
海外に在住する日本の子どもたちは、その家族とともに世界中にいます。そして、各国で現地の学校や、日本人学校、補習授業校に在籍し、学んでいます。
また、こうした子どもたちは、毎年、新たに海外に出国する子どもと海外から帰国する子ども、そして現地で生まれ、育つ子どもなど、その学習環境や国籍、今後のキャリア形成の予定は非常に多様化しています。国際教育グループ(旧国際教育センター)は、海外子女教育センター設立当初から、こうした、いわば移動する子どもたちの教育についての調査・研究を中心的に担ってきました。
当グループは、毎年、在外教育施設にて指導する教員希望者や研究者、学生などを対象にセミナーを行っています。文部科学省の担当官、現地の教員、赴任後の教員の方々より貴重なお話を聞ける研修会です。
2022年度のセミナーは、2023年2月11日、「選ばれる在外教育施設に向けて―派遣教員に求められるものー」をテーマにオンラインにて開催し、多数の方のご参加を頂きました。
過去イベントのチラシ
海外子女教育セミナーチラシ-最新版-(20240130).pdfをダウンロード
_外国人児童生徒等教育研修-チラシ0523.pdfをダウンロード
これからのイベント
今後の外国人児童生徒等教育研修のスケジュールはPIC UPに掲載
海外・帰国児童生徒教育・外国人児童生徒等教育
今日、日本社会のグローバル化は社会の隅々にまで及んでおり、教育の分野もその例外ではありません。
よく知られているように、多様な文化、生活歴、国籍などをその背景とする子どもたちは、日本語指導を必要とする子どももいれば、日本語を母語とするにもかかわらず、学習言語の獲得・育成が十分ではない子どもたちなど、それぞれに必要とされる支援が異なります。
こうした多様な条件と指導の必要性を持つ子どもたちへの指導、支援について、本グループはJSL児童生徒教育に関する調査、研究やJSL児童生徒教育研修の実施を通して、貢献しています。